【オリジナル句集】
句集/ちちとははと
著者/秋山武夫・三千子・智子
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
夕顔の一つの花にちち在す
“父が百寿、母が卒寿を迎える頃に第二集をまとめられたら、ということを目標にして俳句を続けてきました。遺してくれた二人の句のその一句一句に触れるたびに、両親への思慕に浸る毎日でした。 両親やそれぞれの祖父母たちの写真を載せたことは、あまりにも短かった家族の時間を、この句集の中で永遠に寄りそって欲しいという私の何よりの願いであります。そして私もまた、この句集の中に、父と母と永遠に共に生きたいという、切なる思いでもあります。”
【その他】
句集/何かいいことありさうな
著者/諸岡正明
判型/変形判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
夏の旅何かいいことありさうな
平成も最後の年になった。今までは写真に俳句をつけたものを中心として出版してきたが、今回は色鉛筆画に俳句をつけて病院の廊下、ギャラリーに展示してきたものを主としてまとめた。
【平成俳人叢書】
句集/航跡
著者/大星たかし
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
交はれる航跡十字聖五月
余生のこれからも、阿波野青畝・森田峠両先生の教えを忘れることなく、詩情のにじむ文学性に富む句を目指したいと念願しています。
【オリジナル句集】
句集/初志
著者/宮邉博敏
判型/四六判上製/カバー装
価格/2600円(税抜き)
天主堂仰ぎて村の土筆摘む
今村は弾圧の世も信仰を守り続けた隠れキリシタンの末裔の住む村である。明治末から大正初めにかけて信徒によって建てられた煉瓦造りの聖堂がある。今も日曜ごとにミサが行われている敬虔な信徒村は博敏さんにとって憧れの地であり、友子さんのための?りの場でもあったのだろう。
【平成俳人叢書】
句集/沈黙は距離
著者/中村克子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
虫にならないかと誘われてかなかな
集中特に一句をと云われれば、ためらわずにこの句を挙げる。一見何を云っているのか不可解だが、その得体の知れなさの中にある、えも云われぬとぼけた味わい、懐の大きさに、むしろ唖然とさえするのである。
【オリジナル句集】
句集/鐘の行方
著者/下山文子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
年の夜の鐘の行方に耳すます
俳句の骨格を崩さず、それでいて古くさくなく、瑞瑞しい情感が読む側に説得力を持たせるのです。鐘の行方にじっと耳をすませる心が、数々の辛酸の過去を乗り越えてこれからの希望に満ちたものであることを切に願うばかりです。