【オリジナル句集】
句集/台地
著者/小池たまき
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
底紅やまた一日を新しく
彼女は、俳句の細かい約束ごとなどを教室で学び、今がいちばん面白い時期にさしかかっているのかもしれない。「自分の生きた証としての小さな爪痕を、自分のことばで遺しておきたい」と、ひそやかに思いはじめ、新たなスタートに立った。
【オリジナル句集】
句集/分度器
著者/井原美鳥
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
大いなる分度器鳥の渡りかな
分度器から鳥の渡りへと発想の飛躍が鮮麗で素晴らしい。長い距離を迷うことなく目的地まで辿りつくことが出来るのは、鳥たちに体内時計と磁気を感知する能力が備わっているからだ。鳥たちの体内には分度器のようなメカニックが組み込まれているのかも知れない。
【オリジナル句集】
句集/空II
著者/高田昭子
判型/A5判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
初音待つ空ひろくあり碧くあり
いつしか、私が空を見上げているのではなく、空が私を見ていてくれると思っている自分に気づきました。 一日として同じ空はありません。九月に米寿を迎えたことを機に、日記代わりの拙句を取り出して、再び『空II』として編むことに踏み切りました。
【オリジナル句集】
句集/若狭井
著者/岡田和子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
若狭井の水音闇の底ひより
和子さんの自然の景に向けるまなざしはいつも真っ直ぐでいささかの迷いもなく、比喩の見事さも感じられて、自分の詩境を切り開いて行く様子が句にも見えてきました。
【オリジナル句集】
句集/花の七曜
著者/野見山ひふみ
判型/四六判上製/カバー装
価格/2880円(税抜き)
咲いて散る花の七曜風邪心地
朱鳥亡き後に主宰を継承し、平成二十七年までの七十年近い歳月を、俳句一筋、「菜殻火」一筋に生きてまいりました。その間俳人として主宰として大過なくすごすことが出来ましたのも、偏に「菜殻火」と私を支え続けてくださった皆さまのお力のたまものと感謝しております。
【オリジナル句集】
句集/もう恋し
著者/佐保田乃布
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
柳絮とぶ別れて来ればもう恋し
俳人として真正面から俳句に向き合う歳月だった。技は沈潜して目立たず、淡々とした言い回しの中に豊かで深い味わいが感じられる。ここまで到達した乃布俳句は、この先どこに向かうのだろうか。