【女性俳人精華】
句集/夢色の手紙
著者/比嘉 安
判型/四六判上製/カバー装
価格/2476円(税抜き)
わが山河まだ見つくさず甘蔗の花
何と大らかに夢をみつつ足許を確かに生きておられる比嘉さんであろうか。これからも日々是好日で耕しの日々を送られることとよろこばしく思えてならない。
【オリジナル句集】
句集/川根夫婦滝
著者/諸田宏陽子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
人知れず隠れ川根の夫婦滝
大正末期に生まれ、二十一歳で作句を始める。気負わず飄々と詠み継いできた、卒寿の軽やかな息吹。
【オリジナル句集】
句集/青嶺
著者/金子富子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
最上川舟唄ひびく青嶺かな
一人旅が好きで、いまだに思い立ったところにすぐに出かけてしまうのだという。その行動力は今の若者にも決してひけは取らないであろう。卒寿の青春を謳歌されている富子さんに、高らかに祝福の盃を掲げるものである。
【オリジナル句集】
句集/方位石
著者/石田野武男
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
激震地枯野にゆがむ方位石
”物”に即して把握され、表現された”具象”の確かさは、強く胸をうつ。本人は至ってやさしく、会えば必ず温和な微笑みを交し、人としてのあたたかさが感じられる。
【オリジナル句集】
句集/みくまり
著者/大石きみ子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
山桜みくまりに散る行方かな
「みくまり」という古い大和ことばが美しい。新潟に近い会津山中で出会った状景であるという。ちょうど山桜が散り始める時期であり、山中の清らかな水源に散り込む落花の行方を大石さんは思いやったのである。
【オリジナル句集】
句集/十三夜
著者/高堂智恵子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
波音に髪まで湿り十三夜
俳句という卒業のない学びに心おきなく過ごせる今、ここ迄、至らぬ私を育てて頂いた、先輩、先達の御恩は忘れてならぬ事