新刊情報 – ページ 96

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清黙

【オリジナル句集】
句集/清黙
著者/金子三郎
判型/四六判上製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

声掛ける愛機の翼朝の露

この句文集には、日本航空の機長という重責を全うされた三郎さんの魂が込められているに違いない。誰もが経験出来るものではない、特別な人生を醸し出す俳句から、彼の生きてこられた世界が見えてくるのが楽しみである。

稲畑汀子
影を大事に

【俳句ライブラリー】
句集/影を大事に
著者/髙橋俊彦
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)

短日の影を大事に歩きけり

この影は分身。陰でも陽でもある影を通して、短日という時限のわずかな影を認識しながら、大事に歩き続ける人生心情は正に作者そのものの姿と思える。

瀬戸美代子(「序」より)
農詩人

【俳句作家選集】
句集/農詩人
著者/尾堤輝義
判型/四六判上製/カバー装
価格/2571円(税抜き)

鉛筆を鎌で削って農詩人

「鉛筆を鎌で削る」とは言い得ているのではあるまいか。土と生きる生活からの把握は、するどく繊細である。

榮水朝夫(本書より)
風の声

【平成俳人叢書】
句集/風の声
著者/多胡たかし
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

ひた寄せる波よ光よ西行忌

驚くのは、ここ十数年間の、「あざみ」社内に留まらぬ、内外におけるその輝かしい作句活動と成果である。多胡氏の生き生きと俳句人生を楽しんでいる姿が、その成果、軌跡が、鮮やかに浮かんで来る。

河野 薫
日常

【200句精選】
句集/日常
著者/亀田虎童子
判型/四六判並製/カバー装
価格/1905円(税抜き)

亀鳴くや普通の人の普通の日

この句集は、卒寿を自祝するということでの刊行であると思っている。普通の日は日常と同意でもあるので句集名を『日常』とした。

「あとがき」より
石狩湾岸 二

【俳句ライブラリー】
句集/石狩湾岸 二
著者/中村英史
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)

結氷湖僅かの風を音にして

現実逃避ではなかった。遊びでもなかった。抵抗の手段でもなかった。あえて言えば自然の中での生きものの一つとして、歴史と社会の流れの中の一粒として生きた自分の、あるいは見てきたことの、記録なのかも知れません。

「あとがき」より