新刊情報 – ページ 90

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つれづれに

【オリジナル句集】
句集/つれづれに
著者/池 菊人
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

チイさんのののさんになる別れ雪

俳句に深く傾倒するようになったのは母の入院が切っ掛けでした。病室に付き添うつれづれに俳句を作る機会が増えるようになりました。一語一語の言葉を大切にし、五・七・五を指折りながら、これからも俳句を楽しみたいと思います。

玲瓏

【オリジナル句集】
句集/玲瓏
著者/清水雪花
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

休暇明け糊の効きたる白衣着て

雪花さんは理系のばりばりの薬剤師だ。この「リケジョ」もひょっとすると、かの大先輩たちのように花鳥諷詠の道をたどるのかもしれない。今は病いを得ているが、病いの中にあっても、自らを冷めた目で見て客観写生をしているところが凄い。すでに「花鳥諷詠」の徒である証だろう。

辻 桃子
迷走果てず

【オリジナル句集】
句集/迷走果てず
著者/二村博三
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

若葉映ゆ果たせぬ夢の余生かな

どうやら勝村先生に手を引かれて歩き始めた俳句の道も迷いながら二十一年になる。八十路も最終年にきた。

「あとがき」より
縄飛びの

【オリジナル句集】
句集/縄飛びの
著者/新井竜才
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

縄飛びの子が鞠になり鶴になり

装画は弟、章一の絵を使わせて頂いた。わが原点でもある小鹿野町の春まつりの風景である。錫杖を突く娘御の表情が豊かに表現されていて、郷愁を誘う大好きな絵である。

「思うが儘に」より
夏燕

【女性俳人精華】
句集/夏燕
著者/中村豊美
判型/四六判上製/カバー装
価格/2476円(税抜き)

水郷や舟先導の夏燕

一句一句どれも完成度が高く、驚いた。その立ち姿に感銘すらしたのである。俳句作家になるには俳句が「好き」だけではだめだが、やはり一番は好きでなくてはならないと思う。中村豊美さんは、一番には俳句が好きなのだと思う。

高﨑公久(「序」より)
蓬

【オリジナル句集】
句集/蓬
著者/江頭 蓬
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

一本のバナナに唄ふ春の歌

今でも蓬さんは俳句は嫌いと言う。でも、俳句の方ではどうやら蓬さんを愛しているらしい。 大きな病気を乗り越えたときも、俳句はずっと離れずに蓬さんのそばにくっついていた。 俳句はずっと離れずにいると時々うれしい贈物をくれる。それがこの素晴らしい句集だ。添えられた写真の腕も冴えているし、蓬さんくらい幸せな人はいない。

辻 桃子