新刊情報 – ページ 73

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白鳥座

【オリジナル句集】
句集/白鳥座
著者/小林青波
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

白鳥座能褒野の天に懸りたり

小林青波さんは長い作句体験を持つ作家である。なかでも一番長く師事されていたのは、山口超心鬼「鉾」主宰にである。青波さんは、じつに真面目な作家であるから、「鉾」での作句体験は大きな力を付けたと想像するに難くない。この句集『白鳥座』の命名は、掲句に依る。格調高い句集にふさわしい命名である。

茨木和生
曼珠沙華

【平成俳人叢書】
句集/曼珠沙華
著者/若林 好
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

詠めばきつと兜太ちらつく曼珠沙華

私の八十歳代は、安穏と動乱・繁忙が綯い交ぜの十年だったと言えようか。今、第三句集上梓の機を迎えて「とにもかくにも存えて」の心境である。その間の句作を取り纏めたのが本集ということになる。

「あとがき」より
水鉄砲

【オリジナル句集】
句集/水鉄砲
著者/新井秋芳
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

戦知らずの水鉄砲で撃たれけり

私は令和元年七月十五日で八十八歳(米寿)になる。平成の終末に当たり、読む人の心に残る俳句はどのくらい存在するのか、選んでみようかと思ったのである。

「あとがき」より
春暁

【ミューズ選書】
句集/春暁
著者/奥名春江
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

一舟のゆく春暁をひろげつつ

師黛執創刊の「春野」を継承するという大事があったが、四十年近い師の教えはもはや私の身体の一部ともいえる。これを次世代の方々にお伝えし、俳句の面白さ、創作の楽しさを知って戴けたらと思う。

「あとがき」より
手を置く

【オリジナル句集】
句集/手を置く
著者/加藤美代子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

八月の埋もれし七日砂時計

これらを遺したかったために、加藤美代子さんは句集『手を置く』を纏めたかったのであろう。その意味でこの句集は、加藤美代子の人生の軌跡を示したもの、といえるだろう。

石 寒太
まほらの郷

【オリジナル句集】
句集/まほらの郷
著者/宮坂 碧
判型/四六判上製/カバー装
価格/2600円(税抜き)

嬉しさの数ほど弾け檀の実

「檀の実」は寒雷俳句大会の折に地元として句友を歓迎する心情を詠み、参会者満堂共鳴の”嬉しさの数ほど”は見事という他はない。

中澤康人(「序」より)