新刊情報 – ページ 69

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二千年問題

【俳句ライブラリー】
句集/二千年問題
著者/伊藤 洸
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

自分史の序章にをりし竈猫

句集『二千年問題』は「いま、我、眼前」と「実」が主体、深く感動している。更なる俳句精神を養い、力を発揮して欲しく思う。そして本書が大勢に愛されることを心より祈念申し上げる。

鈴木節子
未知の国

【イカロス選書】
句集/未知の国
著者/山﨑十生
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

霜柱滅する力蓄へる

〈春の地震などと気取るな原発忌〉を得たことに依って、今日まで震災に関する作品を発表し続けています。これからも、原発や震災に類する作品は書き続けて行く所存です。本句集の題名『未知の国』は、「みちのく」と「未知の句」に出合えることを念じて、次の句集は『未知の国』と決めていたものです。

「あとがき」より
直線

【オリジナル句集】
句集/直線
著者/長峰竹芳
判型/四六判並製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

直線はときどき曲がる冬銀河

年齢相応のゆとりのある作品集にしたいと思ったものの、ぎすぎすした国際情勢や地球環境への不安感もあって、いささか粗削りな内容になった気がしている。しかし、今は俳句が自己表現の手立てであるとともに暮らしのリズムにもなっており、この中で日々を全うするしかない。

「あとがき」より
律の調

【オリジナル句集】
句集/律の調
著者/興梠みさ子
判型/四六判並製/カバー装
価格/800円(税抜き)

指揮棒の先より律の調かな

観客の目が注がれるコンサートの指揮棒の先から律の風が吹くようです。作者は春は自宅の窓から鳥の巣作りを見て、夏は病室の窓から海の風を見て、ホスピスでは山の移り行く風に律の風を見たのでしょう。

北島和弘
飛騨の風

【オリジナル句集】
句集/飛騨の風
著者/酒井龍也
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

立春といふ言の葉のひびくかな

ことばの持つひびきと、季節への感情が見事に一本化した。ことばのひびきが季語の感情を誘発し、季節の感情がことばを鞭打つ。ことばと季節の関係を改めて考えさせられる。もっともっと追及してみたくなる課題だ。ことばは言の葉であり、言霊でもある。

青柳志解樹(「序に代えて」より)
弖爾乎波

【ベストセラーシリーズ】
句集/弖爾乎波
著者/仙入麻紀江
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

弖爾乎波にときの過ぎゆく春の雪

この句集のタイトルはご本人の希望で「弖爾乎波」と決まりました。掲句を受けたもので、ユニークで格調の高いタイトルです。麻紀江さんは、古稀を迎えられたところです。私などから見ると羨ましいほどの若さで、麻紀江さんの俳句人生は前途洋々です。

名和未知男(「序」より)