新刊情報 – ページ 61

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今年酒

【オリジナル句集】
句集/今年酒
著者/小岩井洋子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

酒蔵の窓より釣瓶落しの日

『甑倒し』に続く『今年酒』は、小岩井洋子の酒造り詠の集大成の句集。酒を醸造するのは、ひとりの人間を育てるようなどきどきした臨場感がある。懐の深い俳人、唎酒名人の句を堪能する。

宮坂静生
私の名句鑑賞

【オリジナル句集】
句集/私の名句鑑賞
著者/工藤眞一
判型/四六判並製/カバー装
価格/2300円(税抜き)

「俳句のよろこび」は「生きるよろこび」へ

私たちは優れた俳句を鑑賞し、自ら句作することを通して、日々、新たなる自分自身に向き合い、自然のいのちを自分のいのちとして感じ、創造することを喜び、表現することの楽しさをいつまでも失わないで生きて行きたいと思うのである。

「あとがき」より
夏椿

【オリジナル句集】
句集/夏椿
著者/宮坂秋湖
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

梅漬ける信濃女夜の手のほてり

信州に生まれ、信州の大寺に嫁ぎ、大寺を切り回した人ならではの生活の句である。

中澤康人
春光

【オリジナル句集】
句集/春光
著者/舩津千代子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

春光やいよいよ弾む野の鼓動

米寿を迎えられた今はかつてのように、遠出の俳句の旅や吟行は叶わずとも、このように日々の生活をこころ豊かに詠む日常を持っておられることは、人々への範ともなりまた俳句の恩寵と言えよう。

岸原清行
十五夜十三夜

【オリジナル句集】
句集/十五夜十三夜
著者/粉川伊賀
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

大晴れの山の十五夜十三夜

粉川伊賀さんの第三句集である。行を積む禅僧のごとき風韻が楽しめる。退職後、北軽井沢に別荘を持った。俳句小屋と呼んでもよい。俳句にのめりこんだ人生。一二〇〇余句。一生の宝をここに紹介する。『十五夜十三夜』とは、私の師、長谷川かな女先生の面影を懐かしく思い起こす言葉である。

落合水尾(「序」より)
幻境のうた

【オリジナル句集】
句集/幻境のうた
著者/河合和郎
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)

じつと待つ羽化の乾きや暁の蟬

和郎さんの句は自然詠が殆どですが、細かい観察の句ばかりでなく、その中に作者でなければ感じられないものが必ず含まれている事に気づきます。これが一つの特徴といえましょう。

宮原榮子