新刊情報 – ページ 50

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歩き神

【オリジナル句集】
句集/歩き神
著者/森 加名恵
判型/変形判並製/カバー装
価格/1800円(税抜き)

旅人を迎ふる鳥の声涼し

世界中でウイルスが蔓延する中、必ずこの苦難から乗り越えられることを信じている。人をそぞろ歩きや旅に誘い出す神にあやかり、句集名を『歩き神』とした。これからも私の旅は続く。

東京の雑煮

【オリジナル句集】
句集/東京の雑煮
著者/星野こうき
判型/四六判並製/カバー装
価格/2400円(税抜き)

縁先に妻を呼びたる良夜かな

何気ない、何の衒いもない句なのではあるが、星野君を現して一点の曇りもない。彼のやさしさ、静かさ、穏やかさが匂い出ている。この句を読むと、彼のいつも変わらぬ笑顔を思いだすだけでなく、おい、傘寿を寿ぐにはまだ早すぎるんじゃないか、とからかってみたくなる。

斎藤惇夫(「序」より)
鯛焼

【オリジナル句集】
句集/鯛焼
著者/後藤恵子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2300円(税抜き)

大手門出でて鯛焼ほほばりぬ

ある時、恵子さんはこう言った。「私は人間が好きやねン」。何がどういうことはないのだが、妙に腑に落ちたことを覚えている。要は底辺が温かいのである。

岩津厚子
磐梯

【オリジナル句集】
句集/磐梯
著者/桜井たかを
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

冠雪の威風堂々会津富士
愚直なり鍬一本の蟾蜍

威風堂々の会津富士(磐梯山)は、文字通り歌に詠われた宝の山。「愚直なり」は正直者の証で、鍬一本に賭けた畑仕事はさながら蟾蜍のごとしである。

島村 正(「序」より)
婚の馬車

【オリジナル句集】
句集/婚の馬車
著者/相沢有理子
判型/四六判並製・函入り2冊組
価格/3000円(税抜き)

落葉松野芽吹きを左右に婚の馬車
秋澄みぬ森をゆつたり婚の馬車

主に増田河郎子主宰「南風」神蔵器主宰「風土」などに拠り俳句を学んできた著者の五十年間の句業の集成

八月

【オリジナル句集】
句集/八月
著者/才野 洋
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

八月や海を見るため丘に立つ
八月や路面電車の走る街

この句集のタイトルは『八月』としました。勿論「八月」を季語とした集中の二つの句から採ったものですが、そのほかにも私の生まれ月が八月ということもあり、また何よりもお盆と終戦日のある八月は、日本人にとって意識すべき大切な月であると思うからです。

(「あとがき」より)