【オリジナル句集】
句集/山独活
著者/鈴木靖彦
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
逞しき母は山独活二十年
山独活は、太く濃い暗緑色でなかなか引き抜けない。芯が強い。生きてゆくこと、子供を育ててゆくことに懸命なその母の姿を山独活に喩えたのだ。山独活の持つ強さを、生活を支える逞しい母の姿に重ねたのだ。句集名としたことにも充分に納得がいくのである。
【オリジナル句集】
句集/春の雪
著者/熊澤三太郎・由美子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)
つゝがなく今こゝにゐて春の雪 三太郎
辿り来し夫との小径春の雪 由美子
俳句は有季定型にして、花鳥諷詠を堅持するとの伝統を守って精進しなければならないと思っております、
【オリジナル句集】
句集/蛍
著者/池田利子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)
天も地も人も一つや星月夜
この句集『蛍』を亡夫池田勇に捧げる
【その他】
句集/辻桃子の津軽歳時記
著者/辻 桃子・安部元気
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)
目まぐるしい時代の流れ、新しい言葉、流行語の渦の中で忘れ去ってはいけない言葉だと思う。できる範囲で、そういう季題を集めたい。例句はここに住む人の句だけでなく、幅広く津軽を訪れて作った句、またこの地を思って作った「津軽想望」俳句も入れた。すべて私の心を捉えた句である。タイトルに「辻桃子の」とうたった理由だ。
【俳句ライブラリー】
句集/宇陀阿騎野
著者/宇陀草子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2100円(税抜き)
厠より見ゆ記紀の山眠りをり
宇陀郡は歌人俳人にとっての聖地である。宇陀草子さんはその聖地に、長い年月暮らしてきた。近くには風土を愛してやまない歌人の前登志夫、俳人の藤本安騎生が暮らして居た。宇陀さんもその二人に負けない風土愛の作家である。宇陀さんの「記紀の山」とは、伊那佐山、鳥見山である。その山々の雑木が裸木になるまで、近々見えるのだそうである。
【オリジナル句集】
句集/美作
著者/井上幹彦
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)
美作や海にもまがふ青田原
個性がはっきりと前面に出た句も、また、この一集を華やかなものにしている。幹彦さんは初学の頃、「麦」主宰だった、中島斌雄に学ばれたと聞いたことがある。あるいは、そういう影響があるのかもしれない。潺々とした流れの中に、時折、砂金が光るような味わいの『美作』を、とくとお読みいただくことを願う。