新刊情報 – ページ 24

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流れ星

【オリジナル句集】
句集/流れ星
著者/黒川 健
判型/四六判並製/カバー装
価格/1500円(税抜き)

今冬は四分儀群が見えたと妻へ

高田啓二郎君の画文集の「すべての出発はひとりぼっちではじまる」の一言に救われて、独習・独学・独創・独歩で五七五にむかいあってきました。十七文字を単語レベルまで下ろして客観性が生まれてくるように一言一言を推敲してまいりました。単語は本当に難解です。

(「あとがき」より)
子規の小函 ——句から繙く内面と人生

【その他】
句集/子規の小函 ——句から繙く内面と人生
著者/黒川悦子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

鑑賞と評論

本書における子規句の鑑賞は単なる思い付きではない。句の成立した時代背景と成立の道筋とが丹念に実証され、その交渉の結果としての鑑賞であることが明白である。

半田美永 国文学者 子規研究の会・会長
からつこつつぼ花吹雪

【オリジナル句集】
句集/からつこつつぼ花吹雪
著者/江川貞代
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

飛花落花まづ水分りの水を手に

東吉野村には多くの分水嶺がある。「雪月花」よりも、まず愛でたいものに「水分りの水」があるというのだ。意表を突くといおうか、貞代さんのたまらない魅力はこんなところにもある。つまり、常識を臆面もなく打ち破ってしまうのだ。詩襄はどこまでも大きく豊かで、明日からも次々に私を驚かせる俳句を生むに違いない。

加古宗也(「序」より)
牧花

【オリジナル句集】
句集/牧花
著者/月溪花代
判型/四六判上製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

青空に一輪挿して帰り花

持ち前の笑顔と明るさ、そして根性は並のものではない。どこの句会へ行っても世話を厭わないで、皆さんを楽しくしてくれる。かけがえのない人物である。

「萌黄」主宰 金子清黙
妻

【オリジナル句集】
句集/妻
著者/名和未知男
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

永訣のその朝咲きぬほととぎす

令和三年九月二十七日、妻が亡くなりました。六十二年八か月も共に暮らしながら、感謝の言葉も別れの言葉も告げることが出来なかったことが、私の心の重荷になっています。そのことを踏まえこの第五句集のタイトルを『妻』とすることにしました。

(「あとがき」より)
保健室登校

【オリジナル句集】
句集/保健室登校
著者/福本啓介
判型/四六判並製/カバー装
価格/1800円(税抜き)

四月来る長欠の子の机にも

高校の教員になってから数多くの生徒たちに出会ってきたが、定時制高校の生徒たちは、ひと味もふた味も違っていた。十代半ばだというのに、多くの生徒たちは、生きることに疲れ、傷付いていた。それでも前を向こうとしていた。不登校経験のある生徒はもちろん、志半ばで退学した生徒は数知れず……。この句集の句の多くは、彼ら彼女らとのやり取りの中から生まれたものだ。

(「あとがき」より)