新刊情報 – ページ 193

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流水

【オリジナル句集】
句集/流水
著者/大西恒生
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

過ぎし日を流して迅し秋の水

われわれの日々の生活とは、言ってみれば小さな“悔い”の積み重ねであろう。 それがきれいに洗い流され、また日々新たに迎えることができるのであれば、どんなにか爽やかであろうか。 しかしそれはなかなかに叶わぬことである。せめて後悔することを少しでも減らすことができれば…。

言霊の幸

【オリジナル句集】
句集/言霊の幸
著者/本城布沙女
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

金泥にもの書く遊び月今宵

私の宗教観の基となる「神道」の言霊の幸にあやかり、古来の言語の優雅を音曲に、舞に、俳句にと、心の拠り所を見ほとりにした生活を通じて、句集名を「言霊の幸」と題しました。句作三十四年間の善言を取り上げ神仏への感謝の表白といたしました。

(「あとがき」より)
風見鶏

【オリジナル句集】
句集/風見鶏
著者/村杉踏青
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

青蔦のまだ届かざる風見鶏

診察室から生まれた秀句はあげればきりがない。医師で俳人は珍しくないが、毎日の仕事の中から、つぶやきのように心を打つ句を詠む俳人は珍しい。打坐即刻、ひらめけば即座に一句にする写生の精神がよく見についているのだ。写生の精神は、医業の句に限らない。あらゆるものが心に響けばすぐに一句になる。

辻 桃子
君住む街角

【その他】
句集/君住む街角
著者/花森こま他
判型/四六判並製/カバー装
価格/1905円(税抜き)

表現という行為を選んだ背景や理由はさまざまだが、だからこそ、わたしという人間を媒介として、「逸」という場に立っているひとたちを、さらに、明るい光のさす広場にお迎えしたいと思った。 つまりは、このアンソロジーは、いろんな場所でいろんな生き方をしている、いろんなあなたやわたくしに向かっての恋文である。

星天

【イカロス選書】
句集/星天
著者/鳥居保和
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

盆の月暈を大きく熊野灘

今回の句集も和歌山の特に高野・熊野地方を中心に、また本州最南端の潮岬より紀の国の海岸線、その山河を愛で吟行を重ねた。これからも「星雲」の標榜する「景情一如」「自然随順」のさらなる向上を目指し、志を同じくする仲間とともに紀州の山河を称え、地域に根差した作品を目指し切磋したい。

(「あとがき」より)
宝貝

【ベストセラーシリーズ】
句集/宝貝
著者/野原清子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2476円(税抜き)

星砂の浜に拾ひて宝貝

野原清子さんの句作りは、沖縄の隅々の歴史の上に立っていながら、現在の臨場感溢れる表現で貫かれている。この句集に納められた作品は総てあるがままを平常心で詠まれているのである。沖縄のあらゆる厳しい現実を目前にしても、一貫して自立した女性として生きてこられたのである。現在の穏やかな心境は、ご自身の生き方を自らの手で掴んでこられた結果であろう。

佐藤麻積