新刊情報 – ページ 190

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新・松本旭俳句鑑賞

【その他】
句集/新・松本旭俳句鑑賞
著者/荒井良子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2000円(税抜き)

前著に続いて、旭句集『浮舟』『桜蘭』『天恵』の作品鑑賞六十七句を集めて、『新・松本旭俳句鑑賞』を出すという。この著書により、全国の文人・俳人たちに旭句集を理解・鑑賞してもらえる機会になると思うと、うれしい限りである。彼女の俳句及び作品の批評・鑑賞は、常に新しい個性的な方向を目ざして頼もしい。

松本 旭
花の稜線

【オリジナル句集】
句集/花の稜線
著者/天川悦子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2381円(税抜き)

見渡せば花の稜線句碑輝く

天川悦子の俳句作品は、常に、まことに正直に彼女の人生を刻んできた。上手い句をとか、格好いい句をとか、悦子さんは考えていない。「上手い」のであるが、それ以上に悦子さん自身の激しく正直な気息が読み手を撃つ。撃ち倒す。

寺井谷子
丘の予感

【オリジナル句集】
句集/丘の予感
著者/平田房子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

衝動買ひの靴わるくなし花野

さして深く考えずに買った靴が、たのしい一日を与えてくれた。その思いが吉報の予感を感じさせてくれた。平田房子俳句には思いきりの良さ、それを支える作者の人柄の温かさ・闊達さに加えて、気配りを持ち合わせている。それが、そのまま平田房子俳句となっているのである。

大牧広(「序」より)
堕天使の羽

【オリジナル句集】
句集/堕天使の羽
著者/羽村美和子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2476円(税抜き)

すいかずら堕天使の羽干してある

永遠の恋人 詩魔を追い求め、黄昏のぶらんこに乗り続ける堕天使。 すいかずらに干したのははたしてその羽だったのだろうか、それとも言葉? あゝ 寒夕焼が燃える 燃える

岸本マチ子
八重の梅

【その他】
句集/八重の梅
著者/景山ふき子
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

嘗て夫愛でしピンクの八重の梅

夫とは五十八年もの間喧嘩することもなく、否、夫がいつも退いてくれていたお蔭です。無口で温厚、不言実行の人でした。庭木を愛し、小さな虫にも蛙にも心を注いだ人でした。

(「あとがき」より)
由布

【オリジナル句集】
句集/由布
著者/米田木綿
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

草紅葉つかみ山頂めざしけり

木綿さんはただおしとやかなだけではない。芯は強く、じっくりと腰を落ち着けて物事をやりとげる。吟行のときなど、これはと思う句材をみつけたら、じっと動かずに取り組む。無念無想の写生だ。そういう中から木綿さんらしい佳い作品が生まれてくる。

辻 桃子