【オリジナル句集】
句集/夢風車
著者/小川トシ子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2381円(税抜き)
春耕の真ん中にある夢風車
印旛沼湖畔にある大風車は、風車だから風があれば回り、風が無ければ止まる。まわりは一面花畑で、四月のチューリップの時季には多くの観光客で賑わう由。作者はそんなことをすべて呑み込んで、その風車を“夢風車”と詠った。彼女の生活のすべて、希望も未来も、すべてを乗せて回る、文字通り“夢風車”なのである。
【オリジナル句集】
句集/京鹿子
著者/桜井郁子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
京鹿子活けて自服の茶を点つる
京鹿子の花は粒状に密生したピンク色で優美だ。美しく気品がある句集名は、諸芸に通じ雅やかで、穏やかな人柄の桜井さんにぴったりと言えよう。さて、この句、自服は薄茶を点てた亭主が自身で飲むこと。大好きな京鹿子を活け、自服の茶を点てる至福の時間である。一句に馥郁たる満足感が漂う。
【オリジナル句集】
句集/はや米寿
著者/辰巳比呂史
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
癌に克ち風邪にも負けずはや米寿
来年の二月号が「苑」の創刊二十周年に当たる。その祝賀会が今年の私の誕生月に開催されるので、これらの祝いを兼ねて句集を上梓することとした。平成十四年から二十五年一月までの約九〇〇句の中から三六〇句を自選した。
【オリジナル句集】
句集/美峰
著者/近藤真以
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
薔薇どれもこの世の色を尽しけり
風雅の種に、風姿を調え、 風情の花として咲かせる――。 獅子門同人、 たわわなる結実。
【オリジナル句集】
句集/傀子二集
著者/北田傀子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
なんでもないことの涙あたたかい
みずからを「傀子=人間のなかの鬼の子」と称する著者が、日常のなかから拾い上げたことばの数々。 集大成としての第二句集
【和華双書】
句集/欠伸
著者/梅村すみを
判型/四六判並製/カバー装
価格/2095円(税抜き)
欠伸してさて何をせむ小春凪
題名を『欠伸』としたのにあまり深い意味はない。集中に欠伸の句はあるけれど、その句にこだわりは無い。 欠伸の出る時のような肩の力の抜けた自然体になんとなく憧れを覚えていたから。 ただそれだけのことである。