新刊情報 – ページ 172

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百日紅

【女性俳人精華】
句集/百日紅
著者/江原正子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2476円(税抜き)

畦みちに出てふりかへる百日紅

江原家の庭の一隅には、八方に枝を伸ばした、古木の百日紅の一樹がある。どこから見ても見あきのしない赤い花を永く咲かせている。ご夫婦で農作業に出かける時いつも心に納めた花であろう。何回となく対話を尽した花であろう。情熱的な正子さんの心の花、百日紅。

落合水尾
道灌の空

【オリジナル句集】
句集/道灌の空
著者/末益手瑠緒
判型/四六判並製/カバー装
価格/2476円(税抜き)

道灌の空を統べをる夏欅

東京の下町に生れ、今、武蔵野の一隅に住む地が、日本が、そしてこの地球が、太田道灌の生きて治めた、室町時代の、汚れなく、澄んだ山水の武蔵の国のごとくあってほしいとの思いから、句集名を『道灌の空』とした。

(「あとがき」より)
赤道を止めて

【オリジナル句集】
句集/赤道を止めて
著者/北野元生
判型/四六判並製/カバー装
価格/2857円(税抜き)

赤道を止めて追い越せ間に合わぬ

人ニ畸ニシテ―― 北野元生は不思議な人である。元生の俳句形式との距離、この不思議な様相は、時流に迎合することはない。

大井恒行(「跋」より)
舞

【オリジナル句集】
句集/舞
著者/三戸京子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

夢といふ字を大空に初詣

京子さんは夢に向って歩いている人。またそれを継続し成しとげている人であると。詩舞・書道・茶道は三十五年前からずっとつづけられている。そしてはじめられた俳句は十九年前から、「夏爐」へは入会以来欠詠なく投稿され現在に至っておられる。なにごとにも真摯で真直なこころが、作品の上達を早め、『舞』の出版のはこびとなったことである。

古田紀一
壺天

【イカロス選書】
句集/壺天
著者/小倉英男
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

新酒酌むわが八十の一壺天

「一壺天」は、一つの小天地、別世界、また酒を飲んで俗世を忘れる楽しみ、という。私は酒が好きであるが、俳句も好きで、ひとり俳句を作り推敲をしているとき、壺中の天に遊ぶような思いもする。

「あとがき」より
上毛

【和華双書】
句集/上毛
著者/堀越光林
判型/四六判並製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

樫ぐねや赤城颪に高く結ふ

光林さんは、上野国、群馬県太田市高林の出身。太田の呑龍様で知られる大光院の光明を拝して、仰げば上毛三山、目を伏せれば利根川の清流。その風土は彼の自尊とするところであり、彼の詩精神を興隆させてやまない。

落合水尾(「序」より)