新刊情報 – ページ 162

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地球の居候

【オリジナル句集】
句集/地球の居候
著者/千賀邦彦
判型/四六判上製/カバー装
価格/2700円(税抜き)

花しまく地球宇宙の一花片

延長線上に詠われる句にもどこか宇宙の神秘がはたらいていることを予見させる。気象・地球・自然に対し、ものを見る目、具象と感情との密接な関連づけが不思議な句を生む。

向田貴子
蕎麦の花

【オリジナル句集】
句集/蕎麦の花
著者/塙 月夜
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

しづかなる家をちりばめ蕎麦の花

手取川扇状地であります金沢平野の蕎麦畑を観て作られた句で、この句集の題名はこの作品より付けられました。蕎麦の花の盛りの畑の光景を髣髴させる句であります。

石川多歌司
俳句有情

【その他】
句集/俳句有情
著者/田島和生
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

句作50年の折々に書き綴ったエッセイ集。

身辺雑話から現代俳句への思いと俳句表現について考察し、200人近い近世、近代、現代俳人たちの秀句の数々を取り上げ、鑑賞する。

倶生

【オリジナル句集】
句集/倶生
著者/藤崎 実
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

汝も吾もいつかは去る世かげろへり

句集名は、文字通り、「生を倶にする」ということです。私は妻子はもとより、多くの親戚、友人に恵まれました。とりわけ、俳句の連衆とは「倶に生きて来た」との思いがあります。

多次元

【オリジナル句集】
句集/多次元
著者/大野鵠士
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

流れ星五次元世界虚か実か

今、私の目の前には、まだ耕したこともない途方もなく肥沃な土地が横たわっており、新しい風景が開けている。「時々の初心忘るべからず」の言葉が、頭に響く。

(「あとがき」より)
星祭

【オリジナル句集】
句集/星祭
著者/甘糟怜子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

願ひより祈りのふえて星祭

星祭と言えば誰もみな願いをこめて短冊を吊るす。しかし、一人となった作者には、願いより祈りが多いという。「祈り」とは、もちろん、亡き御主人への祈りだ。「星祭」の季語が美しく哀しい。集中、白眉の一句だと思う。

高橋悦男