新刊情報 – ページ 148

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木綿の女

【オリジナル句集】
句集/木綿の女
著者/山元志津香
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

白南風や木綿の女になつてゆく

自然界からいただいた力を取り入れ、感謝の息をふっと吐くとき、嘘と違った虚の私の内奥の美学が、体温のある十七音に結晶してくると思いました。そこへ、ふと漏らされた姜琪東氏のひとこと「木綿は何回でも洗いが利くからね・・・」思わず迷っていた句集名が決定したという次第です。

「あとがき」より
公渕

【オリジナル句集】
句集/公渕
著者/小原登志春
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

雨乞の話そろそろ讃岐みち

句集名は、生れ故郷の香川県高松市にある公渕池より『公渕』と名付けました。現在は大橋晄主宰の「花鳥諷詠・主客合一の写生」をモットーに、充実した、また愉しい俳句生活を送っております。

「あとがき」より
FLOWER

【オリジナル句集】
句集/FLOWER
著者/海野弘子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2200円(税抜き)

ブーケ作る指に春色纏ひゐて

「美しいものが好き」と語る海野弘子さんのそんな思いが、この第一句集『FLOWER』の一句一句に溢れている。長年、飯田深雪氏にアートフラワーを学び、花を作り続けてきた。口絵の美しい花々は、彼女自身の作である。 アートフラワーと俳句によって「花」の美を自ら生みだしてきた彼女の、この美意識に貫かれた濃密な時間をともにぜひ味わってほしいと思う。

長嶺千晶
彩の糸

【オリジナル句集】
句集/彩の糸
著者/中山香代子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

縫初めのさがして馴染む彩の糸

日常ではあまり使われない裁縫の世界での独特な用語を使って句を作り出している。裁縫の仕事に誇りを持ち、大切にしている思いが作品を介して伝わって来る。そして、どの句も季語と事柄がしっくりと絡み合っていて隙が無いのである。情趣ある一連の作は暖かく私達の心に染み入って来るのである。

石渡 旬
枯蓮

【オリジナル句集】
句集/枯蓮
著者/園部知宏
判型/四六判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)

知恵の輪の解けぬ形に枯蓮

初学より多作多捨を間断なく実践している氏の、この八年間に早くも世に問う第二句集である。この句集も一貫して俳句の基本である写生を通し、乾坤の万象に己を同化させた自然観照の確かな目、その卓越した感性はこれからも益々深化させていくことであろう。

鳥井保和
枇杷愛す

【オリジナル句集】
句集/枇杷愛す
著者/梅田うらら
判型/四六判上製/カバー装
価格/2500円(税抜き)

枇杷啜るこの曖昧を愛すなり

句集表題となった句です。枇杷の味を「曖昧」と表現する、うららさんの感性には驚かされました。初夏の香りを待ちかねて、楽しみにしている大好きな枇杷。この言い得て妙の味には、なんとも納得させられました。

いさ桜子