【オリジナル句集】
句集/大合唱
著者/岩瀬江美子
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
行く年を大合唱の響きとす
年末によく演奏されるベートーヴェンの「第九」で、いわゆる「歓喜の歌」の大合唱のことであろうが、去り行く一年を称えることと、新年を迎える喜びが相和するようであり、時間の移行を実感的にとらえさせるスケールの大きな句として感動させられた。
【その他】
句集/山頭火私記
著者/星永文夫
判型/菊判上製/カバー装
価格/2800円(税抜き)
いつも乾いた霧があってその人が見えない。
平成五年、第二回全国山頭火フェスタが熊本市で開かれたとき、実行委員の一人として参加した。以来ほそぼそとだが今も全国山頭火フォーラムとつながっていて、山頭火への未練はいつも胸にある。が、かつてほどの熱狂はない。そもそも私にとっての山頭火は何だったのだろうか。
【オリジナル句集】
句集/吾亦紅
著者/竹中眉蓉
判型/菊判上製/布装
価格/私家版円(税抜き)
幾歳月越え来し野辺の吾亦紅
京都伏見深草の老舗料理店の大女将、今は多く若女将に譲っておられるようだが、箸置きの敷紙に俳句をちらす女将である。一歩身をひくようなこなしぶりはたしなみであり、句集名の『吾亦紅』はまさしく本音であろう。そんな思いのもとで生涯の俳句を纏められることを大いに祝福したい。
【オリジナル句集】
句集/白鳥の歌
著者/田代素人
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
しらとりの歌はあくがれ天の奥
森澄雄の教えを受け二十年、絶筆を含む渾身の第二句集。標題は『白鳥の歌』とした。シューベルトの他界直前の歌曲集の名に倣ったものである。この集名も含みが多いが、力強さの中に優しさと悲しさの貫流が好ましい。
【オリジナル句集】
句集/花うたさん
著者/金子うた
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
からたちの花うたさんと呼ばれけり
花や草木をこよなく愛し、俳句に詠み続けてきた「花うたさん」。俳句を生きがいとして迎える100歳を前に、家族の愛情によって、句集という夢が叶いました。
【オリジナル句集】
句集/封緘
著者/藤井あかり
判型/四六判並製/カバー装
価格/1667円(税抜き)
言の葉は水漬いてゆく葉冬の鳥
第五回北斗賞受賞作家 処女句集。