新刊情報 – ページ 123

  • HOME
  • 新刊情報 – ページ 123
花海棠

【平成俳人叢書】
句集/花海棠
著者/中路哲郎
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

春風に手紙書きたくなりにけり

これまで教師として学んでこられた生涯を反映して、どの句も着実な写生と穏やかな眼差にあふれている。そのゆとりある人柄と生活と俳句が、みごとな三位一体となってこの句集に結実したという気がする。

岩岡中正
三ヶ日町水鳥の会俳句歳時記

【その他】
句集/三ヶ日町水鳥の会俳句歳時記
著者/井村経郷
判型/B5判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

わが町の俳句の歩み

俳句結社「水鳥」の主宰、私の俳句の師匠でもある井村経郷先生は、蛇笏賞を受賞された著名な俳人、故百合山羽公師の教え<水鳥の川わかれては夕日さす>を守りつつ、静岡県浜松市北区三ヶ日町において俳句道を探求されています。今般、井村先生は三ヶ日町をはじめとする門人たちの協力を得て、俳句道の集大成とも言える『三ヶ日町水鳥の会俳句歳時記』を発刊されました。三ヶ日町で生まれ育った俳句の灯明を消すことなく、日々ご研鑽を積まれている精華が込められた秀作です。是非お薦め致します。

城内実(外務副大臣・衆議院議員)
枇杷

【オリジナル句集】
句集/枇杷
著者/宮本秀峰
判型/四六判上製/カバー装
価格/2600円(税抜き)

潔く過ごす余生に枇杷咲けり

ちょうどこの句集を編むために作品を整理していたころが花の盛りであった。作品と向き合いながら自室の窓から眺めていると、私と共に歩んできた長い年月を思い起こし、懐かしさと同時に改めて元気づけられた。

「あとがき」より
陽子の俳句ノート

【オリジナル句集】
句集/陽子の俳句ノート
著者/平井陽子
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)

ふるさとはふるさとのまま白露かな

陽子さんにはふるさとが二つあった。一つは生まれた在所。もう一つは山。若い頃から登山に親しまれていた陽子さん。二〇〇七年、颯爽と寂光俳句会に入会されると、その非凡な才能と登山経験から、たちまち完成された作品を発表していった。下五の「白露かな」が絶妙。深い句である。

火野保子
流灯

【オリジナル句集】
句集/流灯
著者/加来靖生
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

流灯のゆれつつ岸を遠ざかる

生まれた地・広島は、父母や兄と共にあった靖生さんの俳句のルーツでもあります。その広島への思いは強く、広島を詠んだ句に思いの深さが見えることは当然のことです。俳句研鑽は熱心で、自然界、人間界での出会いの尊さ、感謝の気持を、素朴な心、偽りのない言葉で詠んでいることがよく思われます。

古賀雪江
星辰

【ミューズ選書】
句集/星辰
著者/藤木倶子
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)

うぶすなの風さらさらと星の恋

句集名は、毎晩習慣のように夜空を見ることが多く、心の内に星と語り合うことが多いので『星辰』とした。それぞれの章名「オリオン」「銀漢」「春の星」も、その年の星の句に因んだ。

「あとがき」より