【オリジナル句集】
句集/げんげ道
著者/小田 有
判型/四六判並製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
たんぽぽの絮の全円風を待つ
「絮の全円」とは、うってつけの表現をされた。風の吹く直前の、たんぽぽの絮がすがた鮮やかに抽出される。風は絶えず吹くものであるから、全円の絮の瞬間のすがたをとらえたと言っていい。景の切り取り方がいい。
【平成俳人叢書】
句集/憧憬
著者/高石直幸
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
天邪鬼も過客のひとり春の雪
句集『憧憬』と『素数』を同時に出版することとした。昭和四十八年から平成四年までの「雲母」時代の句と平成五年から平成二十三年までの「白露」時代の句をまとめて『憧憬』に収めた。
【平成俳人叢書】
句集/素数
著者/高石直幸
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
龍太逝きし日のきさらぎの時計澄む
句集『憧憬』と『素数』を同時に出版することとした。平成二十四年からの「堊」と「今」の句をまとめて『素数』とした。集名に大きな意味はない。新しい俳句を目指してゆきたいと思っている。
【その他】
句集/エピローグ
著者/山下厚子
判型/四六判上製/カバー装
価格/私家版円(税抜き)
身辺を汲みて掬ひて詠む日常
叶はずなれる日の近きかも
時代から取り残された詠み方だし、斬新さも無い拙い歌集ではあるが、読んでいただけたら有り難い。
【オリジナル句集】
句集/月のレクイエム
著者/國安 愛
判型/四六判並製/カバー装
価格/2500円(税抜き)
母と居ればミイ必ず来て冬暖か
『月のレクイエム』は、母と最後の猫を同じ頃に失った悲嘆の年月と、その前後の心情を表したものです。文字通り、母と愛猫たちへの、その霊を慰め鎮めるための鎮魂です。
【オリジナル句集】
句集/小さき喉
著者/安藤ちさと
判型/四六判上製/カバー装
価格/2667円(税抜き)
鳥交る小さき喉を見せながら
確かな写生をしながら自分の生活をこつこつと書きとめてゆく。どの句も手応えがあり、読むのが楽しい。ちさとさんは九州句会のアイドルとして、今後ますますその句境を深めていかれることを願っている。