
2012 年 11 月刊行書籍

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 生きてこそ
- 著 者 /
- 山本久子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
青葉潮光る故郷へ嬰を見せに
どれも生活という土台を踏まえている。それに加えて季語に遊びがなく一体化していることに注目させられる。 『生きてこそ』はまさに山本久子さんの生涯の一集であろうと思う。何よりも尊く意義深い句集である。
青柳志解樹

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 寒祭
- 著 者 /
- 永田満徳
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
筋肉はをのこの衣装寒祭
永田さんは句作の方法として「自然・生の実相」に迫る姿勢と、漱石の言う「俳句はレトリックの煎じ詰めたもの」とを確りと受け止め、俳句を続けて来られた。それは首藤氏の教えの継承である。幾らでも実践例は見つかるだろう。
鍵和田秞子(「序」より)

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- ははのこゑ
- 著 者 /
- 亀田やす子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
しだれ桜しづかに風を待ちゐたり
俳句は他を詠むと共に自を詠む、というより、他と自とは一体になろうとする、さらに進んで自他の別なし、という文芸ではなかろうか。
大坪景章

【 その他 】価 格 / 2,500円(税抜き)
- 評論集 /
- 平成俳句の好敵手
- 著 者 /
- 坂口昌弘
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
坂口昌弘さんは、前著『ライバル俳句史』でもこの『平成俳句の好敵手』でも、二人を組み合わせ共通性、同時代性を論じつつ相違する点を浮彫にする。先例がないわけではないが、これほど多くの俳人をこの手法で分析した例はない。坂口さんは物理学と客観分析法に通暁している。その上に俳句文芸の研究の精華を加えたのが『平成俳句の好敵手』である。文章明晰、論旨判明である。何よりも一つのイデオロギーに固まった偏見がないところが佳いと思う。
有馬朗人(物理学者・俳人)

【 平成俳人群像 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 半農半漁
- 著 者 /
- 冨田兼雄
- 判 型 /
- A5判上製・カバー装
生業は半農半漁豊の秋
季語の有する「本意・本情」を十分に弁えているばかりでなく、俳句本来の大切な要因「挨拶・即興・滑稽」その醍醐味の一つである、滑稽の何たるかを熟知し、闊達に、不変の真如を捉えて余りあるものがある。
島村 正(「序」より)

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- しつけ糸
- 著 者 /
- 北村あゆか
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
しつけ糸指にからめて去年今年
あゆかさんはいつも和服で決めて、美しく装っている。和服の好きだった母上の影響で、子供の時から着物になじんでいたという。今は着付けの先生をされている。そんな美意識が、おのずから俳句の表現に出るのだろう。この集にも、和装の着付けを自分でする人でなければ詠めない句が見られる。
辻 桃子

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- 踊子
- 著 者 /
- 篠原喜々
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
踊子の暗き路地より来て踊る
この句集の中でどの句を掲げてもよい。みな読み応え充分だ。このような言語感覚はどこから来るのかと私はいつも思う。ただの努力だけでは到底出てこないものだ。
辻 桃子

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,476円(税抜き)
- 句 集 /
- 花野の子
- 著 者 /
- 今井里峰
- 判 型 /
- 四六判並製・カバー装
羽化せんと両手ひろげる花野の子
句の結晶化の最高度を示すものだ。 「羽化せんと」がいかにも効果を挙げている。 どれも過不及ない気迫のある語句と言ってよい。
松本 旭

【 オリジナル句集 】価 格 / 2,667円(税抜き)
- 句 集 /
- フーコー振り子
- 著 者 /
- 泉とし子
- 判 型 /
- 四六判上製・カバー装
〈ちらちらと樹の皮なびき雪解山〉 〈ガラス栓きしつと瓶に夜の秋〉 〈博物館のフーコー振り子秋の声〉 のように、作者がこだわり、展開する花鳥諷詠の諸句は、心の振幅が大きく、瑞々しい。
星野恒彦

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