合同句集『九年母 堺花野句集』のご紹介です。
神戸の結社「九年母」の同人名誉会長、徳澤南風子氏が代表を務められている「堺花野会」の発足200回を記念し、会員22名の代表30句を収録しています。代表の徳澤南風子氏の句を引用します。
色足してゆく芦屋川春浅し
里人の鶴の別れに小魚撒く
山家集心に峰の落花踏む
雨濡れの人に夏炉を明け渡す
震災の句碑は語り部鳥渡る
石庭に露霜むすぶ光あり
船旅のまどゐに蜜柑転がり来
初雪に心遊んでをりにけり
淡い黄色から、ピンク、オレンジへとグラデーションがかけられている暖かなイメージの装丁に、淡い暖色の色調にあった紫色の帯がかかっています。題字は、銀文字で、白く発光しているようなイメージです。並製のカバー装丁、四六判です。合同句集は、名を連ねられた方々の思いが、何層も込められています。自分の句でない句でも、選句した句、褒められた句、議論のあった句など、様々なことなど、思い出の詰まった句集となりそうです。(Web/映像担当)
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