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松島あきら句集『殻いろいろ』


今回は、平成俳人叢書のシリーズの松島あきら句集『殻いろいろ』をご紹介します。旦那様の転勤先での友人さがしのため俳句を始められたそうですが、続けられるうちに、好きな句がつぎつぎに出て来たそうです。「月の匣」という結社に所属され、「畦」に所属されていたときには、上田五千五句の弟子であったそうです。

ところ得ずとも草の実のこぼれけり
枕頭に摘積む重ね着の殻いろいろ

この二句が、1頁1句立てで、その後は春夏秋冬の分けられ、1頁2句立てとなっています。「ところ得ずとも草の実のこぼれけり」は、著者開眼の句だそうです。生命が所を選ばず、生きようとする様に背筋が伸びる思いです。

春愁のつもりて止まる砂時計
春汀やきつとどこかでにある奈落
ふくいくと夜の色して一八は
珈琲はカップにまろし雨月かな
あかあかと柿野垂れ死ぬ山日和
五千石門下の端に着ぶくれて

装丁には美しい紋様が施されてあり、平成俳人叢書シリーズ初の赤色系統の書籍です。(Web/映像担当)

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小原登志春句集『公渕』


句集『公渕』という句集をご紹介します。著者は、60歳で俳句を始められ、現在80歳で、平成14年から平成26年間までの句から、句集を編まれました。お生まれになった香川県高松市にある公渕池より『公渕』と名付けられています。

雨乞いの話そろそろ讃岐みち
晩酌の刻ゆるゆると桜鯛
公渕の側に産湯や八重桜
梅雨晴れて湖畔に和む父娘句碑
清流の風澄み水の澄みにけり
茶の花や一つ一つの句碑に貌

箱は優しい水色で、夕日か朝日と思われる暖色が淡くほどこされています。水色と同系色の帯は、箱の模様や色遣いと調和しており、本を取り出してみますと、水色の上製の布装丁に「kinbuchi obara toshiharu」という銀箔文字がほどこされています。函や布装丁と同系色で、鮮やかな色のスピンがアクセントになっており、見返しは落ち着いた紺色になっています。(Web/映像担当)

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